浮気される寂しさ
夫に浮気のカゲがあって、ある程度の証拠をつかんでいても夫を糾弾して真実を知ろうとする妻はそう多くはない。
そういう母親としての思いが夫に問い詰めることを我慢させるのだろう。
こうした実害がないうちは、妻は子供のためにぐっと我慢をする。子供の前で喧嘩をするのは避けたい気持ちが強いだろうし、離婚は子供から父親を奪うことであるからだ。
もう離婚にふみきるほどのエネルギーも残っていない。
妻としてもこの年になってひとりになるのは怖くなるものだ。
彼女たちの年齢層は戦前の教育を受けた親に育てられている。
今の20代、30代とは価値観が異なる。離婚は夫に対して反旗を翻すことであり、よほどのことがない限り慎むべきだとの固定観念があるのだろう。
真実を夫につきつけて、その結果離婚になることを恐れてしまっているのだ。
自分が幸せであれば、幸せとはなんなのかを考える機会もないままだ。
何も同じ人とずっといなくてはならないわけでもないだろう。確かに、夫の浮気はつらいものだ。
でも、つらいことをつらいともいえずただひたすら我慢に我慢を重ねて生きていくほど、今の家庭は維持していく価値があるものなのだろうか。
離婚によって家庭を壊すのではない。もはや、その家庭は壊れている。
すでに壊れた家庭を守ろう守ろうと必死になるのはあまりにばかげていないだろうか。
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